経済政策など各党と議論
TV番組で小池・穀田議員


2010年4月7日(水)「しんぶん赤旗」より転載

 日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員、穀田恵二国対委員長・衆院議員は5日放映のテレビ朝日系「TVタックルSP」に出演し、各党議員らと議論しました。

 亀井静香金融担当相が、国債を日銀が買い取り、その資金で大型公共事業を拡大してデフレ脱却を進めるという考えを示しました。

 小池氏は「お金をただ刷ればいいということではない。それは結局、需要がなければ、ただ日銀の金庫にたまるだけだ」と指摘。「需要をつくらなければならない。しかし、高速道路や新幹線で需要をつくるというのは昔の自民党政権がやったことで、そういうことは民主党政権に国民は期待していない」とのべ、雇用の安定や社会保障の充実で経済を立て直すことを主張しました。

 会社の健康診断が受けられない人が増えるなかで、簡易健康診断を行っている東京都中野区の健診コーナーで、小池氏が医師として経済評論家の森永卓郎さんを特別検診。白衣姿の小池氏が「糖尿病の疑いです」と診断し、「(健診コーナーは)きっかけづくりにはなりますね。みなさん忙しいし、ちょっと買い物の合間にいって自分の体について考えてみるきっかけにはなると思います」と話しました。

 第二部では、自民党の離党者が続出する「政界再編」が議論のテーマになり、穀田氏は「ロッキード事件のときは『新自由クラブ』、リクルート事件や金丸巨額脱税事件のときには『日本新党』と新しい政党ができた。今回もできるが、自民党の中枢にいた人たちばかりではないか。こういうときの国民の政治体験がこれから大きな問題になってくると思う」とのべました。

 茨城空港など無駄な空港の問題がテーマになり、穀田氏は「98もの(空港を)つくってきてよかったのか。離島など公共の足として守らなければならないものもあるが、巨額の赤字を抱え、平気で税金投入でやるようなことがいいのか。特別会計という形で、旅客ではなく関連工事をさせるためにやってきた。需要予測の水増しまでやってきたことが問題だ」と強調しました。

 鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長の疑惑をめぐり、議員秘書の役割が議論になりました。穀田氏は「国会法に(秘書は)『議員を補佐する』とある。つまり、議員とは何をするかという問題こそがそこにはある」とのべました。

 米軍普天間基地の「移設」をめぐる問題で、鳩山首相の「腹案」なるものがなにかをめぐって激論に。穀田氏は「県民は、無条件で撤去しろといっているということだ」と力説しました。


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