日本共産党の小池晃政策委員長は27日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、民主、社民、自民各党の議員らと沖縄の米軍普天間基地「移設」問題などで討論しました。
鳩山内閣が普天間基地の部隊・訓練を当面沖縄県の内外に部分移転させ、10年以上かけて沖縄県うるま市沖(ホワイト・ビーチ)を埋め立て新基地を建設するという「2段階案」を検討しているとされる問題で、小池氏は「これまで迷走といわれてきたが、これでは逆走だ」と厳しく批判。「被害は広がることになる。うるま市沖につくろうという基地は、滑走路3600メートルが2本と、3000メートルが1本といわれる。辺野古(名護市)沿岸案の施設をはるかに上回る埋め立てをして巨大な基地をつくろうというものだ。しかも、徳之島(鹿児島)にまで押し付ける。こんなことは絶対に許されない」と述べました。
民主党の川内博史衆院議員が、「米国防総省の計画では沖縄の戦闘部隊はグアムに全部行かせることになっている」「いま出ている案はまとまらない」などと述べたのに対し、小池氏は「いろいろ言うが、日本政府はアメリカに対してグアムへの移転を求めていないではないか」と批判。川内氏は、まともに答えず「アメリカは(基地があれば)便利だということだ」などとのべました。
また、社民党の福島瑞穂党首が、「グアムへの移転」が基本的立場だと言いながら、「極力県外ということで鳩山首相と話している」などと述べたことに対し、小池氏は「『極力県外に』ということは、結局、県内移設を認めるのか」と批判しました。
これに対し民主党の川内氏が「情緒的な議論をしてはダメだ」などと述べたのに対し、「だったらなぜ政府からホワイト・ビーチ案が出てくるのか。現実を見ない話をしているのはあなたのほうだ」と重ねて批判しました。