保育所の増設こそ
子ども手当のあり方 小池氏が主張
TBS番組


2010年1月12日(火)「しんぶん赤旗」より転載

 日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は10日放映のTBSテレビ系「ずばッとコロシアム」に出演し、各党の議員らと討論しました。

 2010年度予算案について、司会のみのもんた氏が、44兆円余の巨額の国債が発行されたことについて「共産党はどう考えるか」質問しました。小池氏は「借金がふくれあがったのに、やっていることの中身が『本当に役に立つ』『変わったな』と思えない。やっていることが非常に中途半端だ」とのべ、後期高齢者医療制度の廃止などを先送りする政府・与党を批判しました。

 子ども手当が子育て支援に役立つのかをめぐり、番組では、新しい手当が始まっても現在の児童手当からわずかしか増加しないことを指摘しました。小池氏は「しかも、秋からは扶養控除の廃止で増税になります」と指摘しました。

 この議論を受け、女優の高畑淳子さんは「とにかく子どもを預けられないのが問題。保育所をつくってください」と発言しました。

 「日本の子どもの将来は明るいか」という番組からの質問に、小池氏は「YES」の札を横に倒して示し、みの氏にそのわけをきかれました。

 小池氏は「子どもの未来にかかわることにNOというわけにはいかない」としたうえ、「本当に子どもの未来のことを考えるなら、子ども手当のあり方を見直すべきだ」と発言。「子育ての不安で大きいのはやはり保育所の問題だ」と指摘し、10万人分の保育所をつくるのに1700億円の建設費があればできることをあげて、「子ども手当の分を緊急に回してでもそれをやれば、保育士さんの雇用も生まれ、景気対策、経済対策にもなる。これをやるべきです」と強調しました。

 鳩山由紀夫首相の偽装献金疑惑にかかわり、首相が「夏までに退陣するか」という番組からの質問が出され、小池氏は「NO」の札を出して発言しました。「鳩山さんの問題は大問題だが、まずきちんと説明してもらいたい。それができないなら(札を裏返し)こう(夏までに退陣)となるのかもしれない。いまはちゃんと説明ができるかどうかを見極めるときであり、民主党にもそれが問われている」

 自民党の山本一太参院議員が「(首相と)同じことが自民党の総裁、幹事長に起これば即死だ」と発言。小池氏が「(自民党は)いままでそういうことばかりやってきたからだ」とのべると、スタジオ内から笑いが起こりました。