日本共産党の小池晃政策委員長は19日、TBS系番組「サタデーずばッと」に出席し、各党代表と討論。長妻昭厚生労働相に後期高齢者医療制度の即時廃止を迫りました。
小池氏は、年金問題について電話出演した長妻厚労相に、「ちょっと聞きたい」と後期高齢者医療制度の廃止先送り問題を質問。「長妻さんとはこの場で、『こんな差別の制度はない、すぐやめよう』と一緒に言ってきたのに、なんで変わったんですか。4年後(に廃止)なんて、ひどすぎるんじゃないですか」と述べました。
長妻氏は、制度を即時廃止して元の老人保健制度に戻すには「コンピューターシステムの改修など、2年程度かかる」などと主張。先送りはやむなしの姿勢に終始しました。
これに対し小池氏は、「後期高齢者は、『消えた年金』と違って、みんな住所も名前も分かっている」と指摘。「これで、そんなに時間がかかるんだったら消えた年金問題なんかいつまでも解決できません。(後期高齢者医療制度は)すぐにやめることを国民は願っている。そのために政権交代したのではないか」と追及しました。
司会のみのもんた氏は、「小池さんがおっしゃったのも十分分かります」と発言しました。
番組では、暫定税率や子ども手当の所得制限をめぐり小沢一郎・民主党幹事長の"一声"で対応が一変するなどの政権の迷走ぶりが話題に。
小池氏は、「いろんな議論の中で、方針が修正されるなら分かるが、小沢さんの一言でひっくり返る。今までは『マニフェストで言ったから』だったが、今度は『小沢さんが言ったから』になっている。物事が国民の分からないところで決まっていくのは、本当によくない」と発言。コメンテーターの岩見隆夫氏(毎日新聞客員編集委員)も小沢氏の主張と、鳩山首相の言い分が違うことに触れ「さっぱり分からない。混乱する」と苦言を呈しました。