21日に日本共産党の小池晃政策委員長が出演したTBS系「サタデーずばッと」で、塩川鉄也衆院議員が明らかにした官房機密費の問題が大きな話題になりました。自公前政権が総選挙翌々日(9月1日)に2億5000万円の官房機密費を請求し後日支出された問題です。
小池氏は、総選挙直後の支出を裏づける河村建夫官房長官名による官房機密費の請求書を示し、塩川氏の国会論戦を紹介。みの氏は、民主党が2001年に機密費公表の法律案を提出したと指摘し、「その民主党の政権になったのに...」と述べました。小池氏は「平野博文官房長官は公表するといったが、金額だけだ。何に使ったかは公表しない。これではだめだ」と応じました。
さらに番組は「かつて共産党が公表した文書には(官房機密費が)背広やパーティー券の購入に使われたとある」と紹介。「こういうものに使わないと約束するか」と国会で平野官房長官に迫る塩川氏の映像を流しました。小池氏は「平野氏は『使いません』と答弁したが何の保証もない。何に使ったのかを明らかにすべきだ」と主張しました。
番組では、小池氏が国会質問で明らかにした、社会事業大学の人事・運営に旧厚生省社会局長の事前承認が必要だとする覚書に基づき天下りが続いてきた問題も取り上げました。
小池氏は、「天下りした役人が文京区にキャンパスをつくって、大学の財政に大赤字をつくった。その天下りがいることを理由に補助金が削られたらたまらないと、大学の職員や学生は怒っている。当然の怒りだ」と語りました。
沖縄の米軍普天間基地の「移設」問題では、自民党の石破茂政調会長が「(辺野古沖への新基地建設は)実現一歩手前まできていた」「(県外移転は)無理だ」などと主張しました。
小池氏は、県内移設拒否の意思を示した沖縄県民大会を大々的に報じる琉球新報を示し、「これが沖縄の思いだ。県民は立場を超えてだめだと声を上げている。見直すべきだ」と主張しました。
福島瑞穂消費者相が「県外・国外移設の選択肢もきちっとやるべきだ」とのべたのに対し、小池氏は「新政権が県外をちゃんと検討しているか。作業部会に出ているのは(岡田克也)外相と(北沢俊美)防衛相だが、二人とも県外を一言もいっていない。いまの検討のあり方では、まともな議論になると思えない」と指摘しました。