国民に対する裏切り
民放で小池氏 外相の基地発言批判


2009年10月25日(日)「しんぶん赤旗」より転載

 日本共産党の小池晃政策委員長は24日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出席し、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)「移設」問題での鳩山政権の姿勢や、12月から復活する生活保護の母子加算の問題などについて、各党出席者と討論しました。

 小池氏は、岡田克也外相が23日に普天間基地の"県外移設は事実上選択肢にない"との認識を示したことについて、「民主党はこの間、県外・国外移設と言ってきた。今の政権内部から出てきている声は、国民・沖縄県民に対する裏切りになる」と厳しく批判しました。

 民主党の川内博史衆院議員は、「鳩山首相はきちんと(11月に来日する)オバマ米大統領に提案すると思う」と弁解。小池氏は、「それなら断固として基地のたらい回しは許さないという立場で臨むべきだが、そうなっていない」と指摘しました。

 自民党の山本一太参院議員は、「政権交代したから、これまで日米両政府がやってきたことをほごにしていいってことじゃない」と主張。これに対し小池氏は、「(総選挙で)沖縄から自民、公明の衆院議員は誰もいなくなった。基地のたらい回しは許さないという県民の意思は明白だ」と批判しました。

 23日に閣議決定した生活保護の母子加算の復活について小池氏は「母子加算の復活は当然だが、母子加算と同時期に廃止された老齢加算も復活させるべきだ。後期高齢者医療制度の廃止は4年後に先送りという話も出ているが、国民は自公政治でやってきたことを変えてほしいと願っているのだから、その願いに応えなければいけない」と語りました。



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