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鳩山由紀夫首相が、沖縄県・普天間基地の「県内たらい回し」と鹿児島県徳之島への一部移転を公言するなか、日本共産党は6日、東京・新宿駅西口前で緊急街頭演説を行い、普天間基地の無条件撤去にむけ国民が声をあげようとよびかけました。小池晃政策委員長、赤嶺政賢・安全保障部会長が訴え、穀田恵二国対委員長が司会を務めました。小池氏らの演説が始まると、夕刻の駅頭には大勢の人だかりができました。(演説要旨)
赤嶺氏は、"沖縄の海兵隊は抑止力のため必要"という鳩山首相の主張に対し、「イラクやアフガニスタン、ベトナム戦争でも、沖縄の海兵隊は出撃部隊の役割を担った。日本の安全のためにいるのではない」と批判。「基地で苦しみ続けられた沖縄県民は、これ以上、戦争の出撃基地になるのは耐えられない、というのが強い思いだ」と県民の思いを代弁しました。
小池氏は、明らかになった鳩山首相の「腹案」なるものについて、「これほど沖縄県民、国民を愚弄(ぐろう)するものはない」と指摘。鳩山首相が「『県外移設』は党の公約ではない」と発言したことについて、「党首が選挙で公言したことが公約でないのなら、有権者はどうやって政党を選ぶのか。『最低でも県外』と言ったことは努力目標ではない。二重三重に国民を裏切ることは許されない」と強い口調で批判。「普天間基地の無条件撤去を米国に正々堂々と言える当たり前の政治を実現しよう」と訴えるとかけ声や大きな拍手がわき起こりました。
偶然通りがかり、聴衆の最前列で演説を聞いた60歳の主婦は、「鳩山政権の態度はやはり公約違反。米国に対してものを言えないからこういうことになる。そういう政治を変え憲法9条を守ってほしい」と話しました。