2010年5月13日(木)「しんぶん赤旗」より転載
日本共産党の小池晃議員が11日の厚生労働委員会で、後期高齢者医療制度に代わる新制度について追及したのに対し、長妻昭厚労相は新制度の骨格提示は参院選後になるとし、争点化を避ける姿勢を示しました。
小池氏は、厚労省が65歳以上の高齢者を全員、国民健康保険に加入させ別勘定にする案の検討をすすめていることについて、「財政影響試算では公費が9000億円減少するが、公費だけが減少する案が国民の支持を得られると思うのか」とただしました。
長妻厚労相は、「医療費が増えていくなかで、公費だけが減っていくことは考えにくい」と答弁しました。
小池氏は、実際にはそういう仕組みになっていることを批判し、「後期高齢者医療制度は昨年の総選挙で大争点になった。今度の参院選で新しい高齢者医療のあり方を示して国民の審判を仰ぐべきだ」と迫りました。
長妻厚労相は、骨格提示は「工程表では夏までに中間とりまとめとしているが、参院選には間に合わない。9月までには遅くとも出したい」と述べました。小池氏は「参院選で国民に考え方を示すのは政権与党の最低限の責任だ」と批判しました。
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