2010年4月9日(金)「しんぶん赤旗」より転載
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「B型肝炎患者が病を押して座り込んでいるのになぜ会おうともしないのか。これが"命を守る"という政府のやることか」―日本共産党の小池晃議員は8日の参院厚生労働委員会で雨のなか6、7日と厚生労働省前に座り込んだ患者の思いを代弁し、政府に和解協議のテーブルにつくよう強く求めました。
長妻昭厚労相は「政府内で調整中だ。決して後ろ向きではない」と述べざるを得なくなりましたが、患者との面会は約束しませんでした。
小池氏は、予防接種法に健康被害救済制度が設けられた趣旨からいっても、集団接種によるB型肝炎患者が救済されるのは当然と強調。長妻厚労相は「医学的に厳密な審査が必要で、(B型肝炎問題は)解決しにくい」などと答弁しました。
小池氏は、2006年6月の最高裁判決が集団予防接種と感染の因果関係について「一点の疑義も許されない自然科学的証明でなく」、常識的判断に立脚するとしていることを示し、直ちに救済のため患者に会うように要求。先月、札幌・福岡地裁で和解勧告が出ていることをあげ、「患者の意見を聞いて政府の態度を決めるのが当たり前だ」と批判しました。他党からも「その通りだ」という声があがりました。
傍聴席で目を真っ赤にして聞いていた全国原告団代表の谷口三枝子さんは「20年間病院に通い慢性肝炎とたたかっています。2人の子どもも母子感染しています。小池さんが何度も政府に私たちに会うように言ってくれて本当にうれしかった」と話しました。