2010年4月22日(木)「しんぶん赤旗」より転載
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日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は21日、国会内で記者会見し、「新卒者の就職難打開へ―社会への第一歩を応援する政治に いまこそ、国、自治体、教育者、そして企業と経済界が真摯(しんし)な取り組みを」(全文)を発表しました。高橋ちづ子衆院議員が同席しました。
小池氏は、「史上最悪の就職内定率で学生から悲鳴が上がり、『就職できないのは自分のせい』と考える傾向があるが、"就職氷河期"を繰り返す社会の方が間違っており、ともに経済のあり方と政治を変えることを呼びかけたい」と述べました。
政策の内容について小池氏は、(1)労働者派遣法抜本改正での非正規雇用から正規雇用への転換、長時間労働是正、社会保障拡充と環境重視への政治の転換などで新規雇用を増やす(2)学業と両立でき学生の負担を軽減する社会的ルール確立、就職活動での交通費などに対する経済的支援、公共職業訓練の削減から拡充への転換を図り、早期・長期化する就職活動を改善する(3)地方自治体が取り組んでいる求人開拓に国が財政支援する(4)適正な採用計画の立案など企業責任を盛り込んだ「新卒者雇用確保・促進法」の制定―の四つの柱について説明しました。
小池氏は、「学び卒業して社会人としての第一歩が失業者という社会に未来はない。国も自治体も教育者も、なにより企業と経済界が危機打開に取り組む時だ」と強調。学生への呼びかけ、政府への申し入れも行いたいと述べました。