医療

短期保険証「速やかに手元へ」
厚労省が改善通知
小池議員質問実る


2009年12月18日(金)「しんぶん赤旗」より

 厚生労働省は、国民健康保険証を取り上げられた場合に発行されている有効期間の短い短期保険証の扱いについて改善を求める通知を16日付で都道府県に出しました。通知では特に、中学生以下の子どもについて、短期証の交付後、速やかに手元に届くように求めています。

 高すぎる国保料(税)が払えず保険証を取り上げられた世帯のうち、中学生以下の子どもには、4月から、一律に短期証が交付されることになっています。しかし原則として市町村の窓口に受け取りに行くことになっているため、さまざまな事情で取りにいけない人に届かないままになっていました。

 日本共産党の小池晃参院議員は、11月27日の参院厚生労働委員会で、この問題について、茨城県の例を取り上げ、中学生以下の子どもにも届いていないケースが多数あると追及。厚労省に全国調査を求めていました。厚労省は今回、茨城県水戸市での調査も行い、通知を出しました。

 通知は、中学生以下の子どもの短期証が被保険者に届いていない場合、電話連絡や家庭訪問などで速やかに手元に届けるように求めています。郵送しても世帯主が不在で届かない場合や住所不明などの場合にも、それぞれ対応する措置を求めています。

 また、中学生以下の子どもに限らず、短期証が交付されたにもかかわらず長期に市町村に留め置かれているのは「望ましくない」とし、短期証の有効期間内に届かない場合には、電話連絡や家庭訪問などを行うよう求めています。



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