2009年10月24日(土)「しんぶん赤旗」より
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「医療崩壊阻止! 医師・医学生署名を進める会」は23日、国会内で署名提出集会を開き、医師と医学生2万1683人分の署名を国会に提出しました。日本共産党の小池晃参院議員が参加し、署名を受け取りました。民主党の国会議員も参加しました。
邉見公雄全国自治体病院協議会会長や本田宏済生会栗橋病院副院長らが呼びかけた署名は、勤務医が働き続けられるための職場環境づくりや、OECD(経済協力開発機構)諸国並みの医師数を目標として大幅な医学部定員増などを早急に行うよう求めたものです。各地で署名を進める会の結成、講演会やシンポジウムなどが取り組まれ、1年足らずで全医師の7%に相当する署名が集まりました。
会を代表してあいさつした邉見氏は「私たちの運動で、医学部入学定員を1・5倍化するべきという一致点ができつつある。医師が医師として役割を果たすことができるよう他の職種の増員や協力も必要だし、診療報酬も大幅に引き上げなければならない」と強調しました。
本田氏も署名を力にした運動の決意を表明しました。
小池氏は「医師増員はただちに取り組むべき緊急の課題だ。長期的な計画を持って取り組む必要がある」と強調。同時に「現場の医師が増えるまでは相当時間がかかる。それまでの間も診療報酬を引き上げて現場の労働条件を引き上げる必要がある」と述べて、超党派でひき続き医師増員などに取り組む決意を語りました。