「もう待てない!350万人のいのちーー肝炎患者支援法を早期に実現してほしい」。三つの肝炎患者団体が主催する「緊急院内集会」が15日、衆院第1議員会館で開かれ、100人を超える患者らが参加しました。
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日本共産党の穀田恵二、笠井亮の両衆院議員、小池晃参院議員(党政策委員長)が参加して発言(別項)。民主、社民、新党日本、公明などの国会議員も参加しました。
薬害肝炎全国原告団代表の山口美智子さんは「やっと選挙が終わり、今度こそは政治の責任をはたしていただきたい」とあいさつ。前国会で廃案になった与野党別々の肝炎患者支援法をまとめ、新しい国会で早期に実現するよう求めました。
全国B型肝炎訴訟原告団共同代表の高橋朋己さんは「病気になったとき、なんという国だと絶望した。しかし、今回の選挙で、われわれは救われるのではないかと希望をもてるようになった」とあいさつ。
日本肝臓病患者団体協議会代表幹事の山本宗男さんは「B型やC型などの肝炎患者は全国に350万人いる。そのうち毎年4万人余の患者が肝硬変や肝がんでなくなっている。国は弱者を救済するのが使命ではないのでしょうか」とあいさつしました。
集会では、肝炎患者が次々に発言。東京のB型肝炎患者の女性(35)は「子どもが大好きで幼稚園教諭だったのに、感染でその道が断たれた」と涙で声を詰まらせ、「せめて重い医療費負担をなくして」と訴えました。九州の肝炎患者の男性(62)は「医者から余命あと1年数カ月といわれている。私の目の黒いうちに支援法を」と発言。別のB型肝炎の女性は「私の息子はB型肝炎に感染し32歳でなくなった。尊い命がなくなることがもうないように」と訴えました。
小池参院議員の発言
与野党超え合意めざす
日本共産党は「政治の責任」として、すみやかに、この肝炎患者支援法を実現しなければいけないと思っています。その際、与野党を超えて合意をつくっていくことが何よりも必要です。
支援法の土台としては前国会で出された当時の野党案と与党案があります。野党案は国の責任を明らかにして医療費の負担軽減をはかっています。与党案はいろいろ問題もありますが、治療内容を全国均一にし、全体の肝炎対策を引き上げていく中身も入っています。そういう意味では、お互いよいところをすり合わせて、よりよい法案をつくっていきたい。
日本共産党は新しい国会の中で「建設的野党」として、この問題で前向きに対策を前進させる合意をつくりたい。
みなさんが命を守れと声をあげたことが、日本の政治を大きく前に動かしました。日本共産党は、そのことに心から敬意を表して、みなさんのたたかいに応えて全力でがんばります。
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