労働問題

正社員化 指導早く
元派遣社員と小池、はたの両氏 厚労省に対応要求
いすゞ


「しんぶん赤旗」2009年4月28日(火)より転載

 日本共産党の小池晃参院議員、はたの君枝衆院南関東比例予定候補は二十七日、いすゞ自動車藤沢工場(神奈川県藤沢市)の元派遣社員の男性とともに参院議員会館で厚労省の担当者と会い、派遣先企業への直接雇用・正社員化を求めて労働局に「申告」している同氏の訴えに速やかに対応するよう舛添要一厚労相あてに申し入れました。

 男性は二月、労働者派遣法に基づいて、いすゞが男性に直接雇用を申し込む義務を果たすよう、指導、助言、勧告を行うことを神奈川労働局に申告しています。申告後、経過を聞いても同労働局の担当者は厚労省の文書をたてに答えられないとしています。

 これに対し、申し入れ書で「派遣先企業での違法行為を申告して、途中経過も報告しないのは、申告権の趣旨を無視するのに等しい」と批判し、申告のとり扱い状況を報告するよう求めました。

 男性は「本当に金銭的に苦しい。早く是正指導を行ってほしい」と実情を訴えました。

 厚生労働省職業安定局需給調整事業課の担当者は、調査段階で話せないと表明。小池氏は「申告から二カ月半、結論が出ていないことは、『迅速に対応する』という大臣の答弁に照らしてあっていいのか」と批判しました。さらに神奈川労働局の担当者が厚労省からの文書を理由に答えることができないといっている問題について、調査し、回答するよう要求しました。

 厚労省側は、そうした通達や文書など出していないと述べつつ、調査して回答することを約束。申し入れは「大臣までお伝えします」と述べました。



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