2010年4月1日(木)「しんぶん赤旗」より転載
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日本共産党の小池晃議員は31日、参院厚生労働委員会で、特別養護老人ホームなど介護保険の施設整備を、目標を引き上げて行うように求めました。
小池氏は、旧自公政権が進めた社会保障費抑制路線で、2006年度以降3年間の介護施設整備の実績が目標比4割台にとどまっているとして政府の認識をただし、長妻昭厚生労働相は「この問題は優先順位の非常に高い問題だ」と述べました。
小池氏は、「それならば、要介護2以上の人に占める介護保険施設等入所者の割合を14年度末までに37%にするという目標(参酌標準)を引き上げ、待機者が全国で42万人を超える深刻な問題に対応するべきだ」と追及。長妻厚労相は、「次期施設整備計画を論議する中で、今の指摘も踏まえた検討をしたい」と、目標引き上げも視野に置く姿勢を示しました。
自公政権時の介護療養病床廃止計画について、小池氏が撤回を求めたのに対して、長妻厚労相は、今国会で示していた「基本的には廃止の方向」という立場を変更し、「適切な介護が受けられることが前提。廃止先にありきではない」と答弁しました。
また小池氏は、厚労省が2月に行った「国民の皆さまからのご意見募集」で、「サービス維持・向上のための保険料引き上げ」か「保険料維持のためのサービス削減」のどちらかの選択を迫っていることを指摘。公費投入を選択肢にしないこのようなアンケートで政策決定してはならないと批判しました。