2009年6月13日(土)「しんぶん赤旗」より転載
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日本共産党の小池晃議員は11日の参院厚生労働委員会で、25年間保険料を払わなければ一円も年金を受け取れないという異常に長い受給資格期間の短縮を求めました。
小池氏は、主要国の受給資格期間について質問。厚労省の渡辺芳樹年金局長は「アメリカ10年、ドイツ5年、イギリス、フランス、スウェーデンには期間そのものがない」と答えました。小池氏は「25年という最低加入期間は国際的にも例がなく、これが無年金者を発生させる原因になっている。せめて第一歩として、10年程度に短縮すべきだ」とただしました。
舛添要一厚労相は「短期間にすると低年金者が増える」と、当初消極的な姿勢を示しました。
小池氏は「低年金の問題については、最低保障年金制度をつくる方向で議論すべきだ」と指摘。その上で「25年払い続けなければいけないという足かせが、納付率低下の要因にもなっている。少しでも納めたものは、年金の受給として反映させるべきだ」と追及しました。
舛添厚労相は「人間はなまけものだから、(短期間にすると)かけ金を払う意欲がなくなるのではないか」などと否定した後で、「最低10年はかけてもらわないとだめですよ」と発言。小池氏は「だから最低10年といっている。期せずして意見が一致した。その方向で議論をお願いしたい」と述べました。