2009年6月11日(木)「しんぶん赤旗」より転載
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日本共産党の小池晃議員は9日の参院厚生労働委員会で、年金未加入者が増えている背景に非正規雇用の増大があることを明らかにし、「年金財政の安定化のためにも、非正規雇用拡大に歯止めをかけ、正規雇用に転換することが必要だ」と強調しました。
20歳代の厚生年金・共済年金加入者の割合は73・33%(1990年度)から60・94%(2007年度)に減少。一方、国民年金加入者は同じ期間に14・9%から32・19%に激増しています。20歳代の厚生年金加入者数は、808万人(00年度)から700万人(07年度)に減っています。
小池氏は「この原因には、若年層における非正規労働者の増加がある」と指摘し、非正規雇用の正規雇用への転換を要求。舛添要一厚労相は「まったくその通りだ」と答えました。
20歳代の雇用保険被保険者は07年度時点で781万人となっており、厚生年金加入者より80万人多くなっています。小池氏が「雇用保険と厚生年金の適用条件の違いもあるが、厚生年金に加入すべき人のうち未加入になっている人が相当いることは間違いない。厚生年金の適用逃れを徹底して是正することが必要だ」とただしたのに対し、舛添厚労相は「まさにそうだと思います」と述べました。
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