2009年4月1日(水)「しんぶん赤旗」より転載
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小池晃議員は三月二十四日、参院厚生労働委員会で、国立大医学部に対する抜本的な予算拡充を求めました。
質疑の中で、文部科学省の久保公人審議官は、国立大学付属病院への運営費交付金が、国立大学法人発足時(〇四年)の五百八十四億円から二百七億円(〇九年度予算)へと三分の一に減っていることを明らかにしました。
小池氏は、「これでまともな研究・教育や地域医療への貢献ができるのか」と追及。舛添要一厚労相は「文科相や関係機関に必要な指導と助言をしていきたい」と述べました。
小池氏は、現在検討されている医師の臨床研修制度の見直しについて「地域の研修枠に上限を設けて大学に研修医を集めようとしているが、より良い医師を育てるという臨床研修制度の目標からいって本末転倒だ」と指摘。「しかも、教育・研究環境がこんなお寒い状況では矛盾が広がるだけだ」とのべ、大学病院の予算拡充を求めました。
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