2009年171通常国会:厚生労働委員会

細切れ雇用やめよ
小池議員 ホンダのやり方批判


2009年3月26日(木)「しんぶん赤旗」より転載
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(写真)質問する小池晃議員=24日、参院厚生労働委

 日本共産党の小池晃議員は二十四日、参院厚生労働委員会で、自動車大手ホンダの「細切れ雇用」を取り上げました。同社は、十一年間にわたって、一カ月から二カ月の短期の雇用契約を繰り返したあげく、「契約終了」を理由に雇い止めをおこなっています。

 ホンダは、すでに千三百人の契約を打ち切り、四月末までに三千人の期間労働者全員を解雇する計画です。小池氏は、昨年末に雇い止めされた栃木県宇都宮市の真岡工場で働いていたSさんの事例を取り上げました。

 小池氏はSさんが、数日間の「空白」をおいて、一年ごとに契約を繰り返した十一年分の年金記録を示して「ホンダは『継続雇用ではない』というがそんな説明が通用するか。労働契約法の趣旨に違反しているのではないか」とただしました。

 厚労省の金子順一労働基準局長は、労働契約法では必要以上に短い期間を反復してはならないようにしている、と答弁しました。また労働基準法に基づく指針でも、実態にあわせた契約期間にするよう求めていると述べました。

 小池氏は、「会社は二カ月の契約だというが、自分たちは二カ月ごとに人生は変えられない。二カ月先が分からないのでは結婚も子どももできない」と訴えるホンダ狭山工場の労働者の声も紹介。「ホンダの基本理念は『人間尊重』というが、とんでもない。ホンダのこんなやり方を許していいのか」と舛添要一厚生労働相の認識をただしました。

 舛添氏は、「労働契約法の趣旨にそぐわない行動があればきちんと対応したい」と答弁しました。

【Movie】ホンダ、細切れ雇用/シーテック内定辞退の強要 小池議員が質問(09.03.24)



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