「これからどうする! 介護と医療」目次

「これからどうする! 介護と医療」目次

プロローグー
―介護保険が始まってから、いったい何が起こっているのか

一 何が起きたか、介護保険
  1. 介護保険とは、いったいどんな制度なの?―― 10 のギモンに答えます――
    • Ql  介護保険には、入っておいた方がよいのでしょうか?
    • Q2  介護保険ではどんな種類の「介護サービス」が受けられるのでしょうか?
    • Q3  介護保険のサービスを受けるには、どんな手続きが必要でしょうか?
    • Q4  「要介護認定」って、いったいどんなことをするんですか?
    • Q5  介護を受けるには「ケアプラン」を作らなければならなくて、それは「ケアマネージャー」に頼むようにいわれたんですけど、どういうことですか?
    • Q6  せっかくいろいろ手続きしたのに、施設が空いていないっていわれました。施設や人の確保は進んでいないんですか?
    • Q7  介護を受けるたびに一割の「利用料」をとられるって開いたけど、本当ですか?
    • Q8  「利用限度額」を超えた分は保険がきかないって開きましたが、どういうことでしょうか?
    • Q9  このうえ「保険料」まで払わなければならないなんて、ナットクいかないんですけど。
    • QlO  「利用者の権利を守るしくみがつくられた」って開いたんですけど、信用していいんでしょうか?
       
  2. どうなっているんだ、介護保険――実施一年、次々と明らかになる問題点――
    • 老後の不安をかきたてている介護保険
    • 大量に生まれた介護保険からの「門前払い」
    • 実践的に証明されたコンピューターソフトの「欠陥商品」ぶり
    • 「スムーズ」ではなかったスタート
    • ことは重大! 利用料負担の重圧
    • まったく無意味な「利用限度額」――実際の利用は大幅に下回る
    • 矛盾だらけの保険料――いったいどこに「低所得者への配慮」が?
       
  3. なぜこんなことになったのか
    ――介護保険制度「大失敗」の原因はどこに――
    • 第一の原因=国庫負担削減が「先にありき」
    • 負担に耐えかね、深刻化する利用抑制
    • 第二の原因=公的責任なげすて、営利企業の参入を推進
    • 介護保険の次に政府がねらうもの
       
  4. どうなる、どうする、介護保険
    • 低所得の高齢者ほど要介護状態になりやすい
    • 利用料の軽減は緊急・切実な課題
    • 保険料の軽減、制度の見直しを
    • 要介護認定の当面の改善のために
    • 要介護認定制度は廃止せよ
    • 介護保険の対象外となった高齢者への対策を
    • 介護保険の基盤整備の抜本的拡充を
    • 施設介護の改善のために
    • ケアマネージャーの努力にこたえる
    • 介護保険のシステムを「現物給付」に変えよ
    • 介護保険制度の財源の根本的見直しを
       
二 ニー世紀、日本の医療制度をどうすべきか、どうしてはならないか
  1. 二〇〇〇年医療改意で何がおこなわれたか
    • 健康保険法改悪のポイントその一 ――高齢者への定率一割負担の導入
    • 健康保険法改悪のポイントその二 ――現役世代も負担増。高額療養費制度の改悪で
    • 国会審議で、何が明らかになったか
    • 医療法改悪のポイント ――病院のベッドを大幅に減らす「自動ベッド削減装置」
    • 社会保障制度の危機を加速させる国民負担増
       
  2. 医療改悪を進める厚生労働省のトリック
    • 「高齢者の医療費は若人の五倍」?
    • 「日本の高齢者は豊か」?
    • 「二〇年間で一般財源は一・五倍だが、医療費国庫負担は二倍」?
    • 日本の一人当たりの高齢者医療費の伸びはどんどん低下している
    • 日本の患者負担は、国民皆保険制度のないアメリカより重い
    • 医療費に対する企業負担も減少している
    • 日本の製薬企業は、三年間で一〇%も増益
       
  3. 「医療抜本改革」とは何か、何が問われているのか。
    • 「医療抜本改革」は、本当に「先送り」されているのか
    • 政府が次にねらう「高齢者医療制度」も国民の負担増だらけ
    • 「高齢者医療制度」の四つの提案
    • 「医療抜本改革」の本質は、企業負担の撤廃と消費税増税の「一石二鳥」
    • 高齢者医療制度をどう改革するか
       
三 二一世紀の日本の介護、医療、社会保障改革の展望はどこにあるか

消費税の増税を許してはならない
真の改革の展望はここにある


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