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わずかな年金から保険料天引き
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昨年から今年にかけて、パンやみそ、灯油などの生活必需品が軒なみ値上がりしています。それに加え、住民税などの税金や医療・介護などの社会保険料の連続値上げで、お年寄りの生活は深刻な打撃を受けています。
小池氏は、こうした実態を詳しく示したうえで、四月に実施された後期高齢者医療制度で、月額一万五千円しか年金支給がないお年寄りまで、保険料の天引き対象にしていることを指摘。
「高齢者世帯の六割が年金収入のみ。わずか月一万五千円まで天引きの対象にするのは、『健康で文化的な最低限度の生活』を保障している憲法二五条に違反する」と迫りました。
舛添要一厚生労働相は「もし憲法二五条の定め(る水準)にいかないなら、生活保護という手もある」などと答弁。小池氏は、「最終的に、生活保護に落とし込む制度設計がそもそも憲法違反だ」と批判しました。
また、「消えた年金」問題では、本人が届け出ない限り、記録の修正すらしない「申請主義」をとっておきながら、保険料の徴収は有無を言わさず強制的に天引きする問題を指摘。「こんなやり方に国民が納得すると思うか」と追及しました。
舛添厚労相は「年金から天引きすることは、払う方にとっても利便性、効率性がある」などと答弁。小池氏が「取りたてる側の利便性だ。こういうのを『おためごかし』(注)というのだ」と批判すると、野党席からも共感の声が上がりました。
小池氏は「財源を理由にして、高齢者の命をおろそかにするような国でいいはずがない」と述べ、軍事費や大企業・大資産家への減税を見直せば財源は生まれることを具体的に指摘。「年金天引きを中止し、後期高齢者医療制度は、ただちに廃止せよ」と重ねて求めました。
おためごかし 表面は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益をはかること。
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