2004年5月20日(木)159 通常国会
森副大臣年金未納
衆院採決後まで隠す
小池議員 坂口厚労相を追及
日本共産党の小池晃議員は二十日の参院厚生労働委員会で、年金担当の森英介厚生労働副大臣の保険料未納問題について追及し、副大臣の未納問題を知りながら衆院採決後まで国民に隠していた坂口力厚生労働相の責任をただしました。
森副大臣の国民年金保険料未納は一九九四年七月から十三カ月間にわたるもの。年金法案の衆院通過後の五月十三日に会見で発表するまで約一カ月間、隠していました。四月十四日の衆院の委員会審議では「保険料も納付しています」と答弁。五月十八日の参院厚生労働委員会の審議で、森副大臣はこの四月十四日の時点で未納の事実を知っていたことを認め、虚偽答弁が問題になっています。
小池議員は、森副大臣の責任は重大だと批判するとともに、森副大臣から未納があることをいつ聞いたのかと質問。坂口厚労相は、調査していることを聞いたのは四月で「委員会の席上だと思う」と認めたものの、日時については「覚えていない」「記憶しておりません」を連発。未納の事実を知った時期が採決前か後かもうやむやにしました。
小池議員は、衆院採決前に森副大臣に未納の可能性があることを坂口厚労相が認識していたことを指摘。「年金担当で法案の答弁に立つ副大臣のきわめて重大な情報を国民に明らかにしないまま(衆院で)採決することは許されない。採決前に急いで明らかにすべき情報だという認識を持っていたのか」と重ねて追及。坂口厚労相はこれに答えることができず、「(森副大臣に)お調べいただき、結果を発表してくださいと申し上げた。なんら問題ない」と居直りました。
小池氏は「この問題は森氏だけの問題でなく、坂口大臣の責任にかかわる問題だ」ときびしく批判しました。
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