2003 年 4 月 30 日
19 疾患が「軽快」の対象に
厚生労働省資料より
平成 15 年度
特定疾患対策懇談会議事要旨について
平成 15 年 4 月 30 日、特定疾患対策懇談会
(座長
(財)
先端医療振興財団副理事長 寺田雅昭)
が開催された。
特定疾患治療研究事業の対象 45 疾患のうち、医療技術の進歩等により診断基準の見直しが必要と考えられる 20 疾患については、診断基準の改訂を行い認定のための基準を見直すことが提案された。
>>
資料「特定疾患治療研究事業における認定基準の見直しについて(案)」
特定疾患治療研究事業の対象 45 疾患のうち、治療の結果、症状が軽快することがあり得ると考えられる 19 疾患について、下記の全てを 1 年以上満たした者を「軽快者」と設定することが提案された。
>>
資料「特定疾患治療研究事業における軽快者の基準について(案)」
疾患特異的治療が必要ない。
臨床所見が認定基準を満たさず、著しい制限を受けることなく就労等を含む日常生活を営むことが可能である。
治療を要する臓器合併症等がない。
特定疾患治療研究事業における臨床調査個人票を見直し、新規申請用と更新申請用の 2 種類を作成するよう提案された。
>>
資料「特定疾患治療研究事業における臨床調査個人票の見直しについて(案)」
特定疾患治療研究の対象疾患一覧
疾病
番号
疾患名
認定基準の
見直し
軽快者の
基準の導入
臨床調査
個人票の改訂
1
ベーチェット病
○
○
○
2
多発性硬化症
○
○
3
重症筋無力症
○
○
4
全身性エリテマトーデス
○
○
5
スモン
○
6
再生不良性貧血
○
○
○
7
サルコイドーシス
○
○
8
筋萎縮性側索硬化症
○
○
9
強皮症、皮膚筋炎及び多発性筋炎
○
○
○
10
特発性血小板減少性紫斑病
○
○
11
結節性動脈周囲炎
○
○
○
12
潰瘍性大腸炎
○
○
13
大動脈炎症候群
○
○
14
ビュルガー病
○
○
15
天疱瘡
○
○
16
脊髄小脳変性症
○
○
17
クローン病
○
○
18
難治性の肝炎のうち劇症肝炎
○
○
19
悪性関節リウマチ
○
○
20
パーキンソン病関連疾患
(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病)
○
○
21
アミロイドーシス
○
○
22
後縦靭帯骨化症
○
23
ハンチントン病
○
24
モヤモヤ病
(ウィリス動脈輪閉塞症)
○
25
ウェゲナー肉芽腫症
○
○
26
特発性拡張型
(うっ血型)
心筋症
○
○
27
多系統萎縮症
(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群)
○
○
28
表皮水疱症
(接合部型及び栄養障害型)
○
29
膿疱性乾癬
○
○
○
30
広範脊柱管狭窄症
○
31
原発性胆汁性肝硬変
○
○
32
重症急性膵炎
○
33
特発性大腿骨頭壊死症
○
○
34
混合性結合組織病
○
○
35
原発性免疫不全症候群
○
○
36
特発性間質性肺炎
○
○
37
網膜色素変性症
○
38
プリオン病
○
○
39
原発性肺高血圧症
○
40
神経線維腫症
○
41
亜急性硬化性全脳炎
○
42
バッド・キアリ
(Budd-Chiari)
症候群
○
○
○
43
特発性慢性肺血栓塞栓症
(肺高血圧型)
○
○
44
ライソゾーム病
(ファブリー〔 Fabry 〕病含む)
○
○
45
副腎白質ジストロフィー
○
合計
20
19
45
※平成 15 年 10 月より
パーキンソン病に進行性核上性麻痺及び大脳皮質基底核変性症を加え、「パーキンソン病関連疾患」とした。
シャイ・ドレーガー症候群に線条体黒質変性症及びオリーブ橋小脳萎縮症
(脊髄小脳変性症から移行)
を加え、「多系統萎縮症」とした。
>>
難病対策「見直し」について
ページトップへ
リンクはご自由にどうぞ。各ページに掲載の画像及び記事の無断転載を禁じます。 © 2001-2010 Japanese Communist Party, Akira Koike, all rights reserved.