派遣切りや高学費、非正規雇用に苦しむ青年たち。日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は14日、東京都渋谷区で開かれた青年の集まりで「人を物のように使い捨てにする、お金がないと学校に行けない。こんな国でいいのか」と問いかけ、質問に答えました。
集会は日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク東京、民青同盟東京都委員会が共催したもので、166人が参加しました。
小池さんは就職難を解決してほしいとの声に「大企業のためこみ金は200兆円。新卒採用はできる」と応じ、大企業に雇用責任を果たさせるのが第一の課題だと述べました。また介護、医療、福祉などの予算を増やし国が新規雇用をつくる努力をすること、就職内定時期のルールをつくることを提案しました。
消費税増税の議論について「消費税は低所得者も避けられない税金。貧困と格差が大問題になっているのに、暮らしの実態を見ていない無責任な議論だ」と批判。かわる財源として米軍再編経費など軍事費の削減、株主優遇税制と大企業減税の是正をあげました。
沖縄の米軍基地を撤去して大丈夫かとの不安にこたえ、米軍普天間基地の海兵隊を「侵略のための軍隊だ」と指摘。日本に必要なのは憲法9条を輝かせて戦争を避ける外交努力だと強調しました。
「共産主義は怖いという人にどう語るか」との問いに、日本共産党の考える共産主義は私有財産や自由を奪うものではないと説明。人口の10%が世界の富の半分以上を持つ偏った富の集中を解決するには工場など生産手段を社会が共有し利益を分かち合うのが不可欠だとのべました。
最後に、自身が民青同盟と日本共産党に入った思いを「何より戦争が許せなかった。社会の問題を解決したい思いがあふれていた」と振り返り、「力を合わせて未来を切り開こう。参院選勝利で希望の持てる政治へ第一歩を」と呼びかけました。
参加した武蔵野市の24歳男性は「解説がわかりやすかった。自分も街頭で小池さんのように共産党を語りたい」、公設派遣村に行き生活保護を受けている22歳男性は「共産党は怖くない。ユーモアがあって面白い話だった」と話していました。
(2010年03月16日、「しんぶん赤旗」)