世直しドクター奮戦記
世直しドクター奮戦記/参院東京選挙区小池晃さん/賃上げこそ景気対策/中小企業労働者を激励
 日本共産党の小池晃政策委員長・参院東京選挙区候補は16日、東京都西部の中小企業を訪ねて労働者の生活実態を聞き、賃上げや雇用を守るたたかいを励ましました。

 超音波による金属加工などを扱う立川市の超音波工業(従業員219人)では組合から困窮する従業員の生活実態を聞きました。

 小池氏は「日本経済の立て直しには労働者の賃上げで消費を温めることが重要です。みなさんの実情をお聞かせください」とあいさつしました。

 JMIU(全日本金属情報機器労働組合)超音波工業支部の高澤新吾書記長は、組合が実施した従業員の家計簿調査の結果を示し、残業がなくなりボーナスも減額するなか年収130万円減、200万円減など生活がひっ迫していることを紹介。岩崎勲委員長は「東京西部地域の工場は雇用に重要な役割を担っている。不況だが生活実態を土台にした要求をあげ春闘も頑張りたい」と語りました。

 経営陣との懇談では、ものづくりの技術を育てるため非正規雇用に頼らず正社員を増やしている努力や政治への要望を聞きました。小池氏が「労働者の暮らしが安定しなければ景気はよくならない」と訴えると経営陣からも「それはそうだ」との声が聞かれました。

 青梅市の精密板金加工、トーキン工業のJMIU支部との懇談では経営者の身勝手な廃業による全員(70人余)解雇の撤回と工場再建を求めるたたかいを激励。同支部は昨年10月1日の突然の全員解雇、工場閉鎖からJMIUや地域の仲間に支えられ寒さに耐えながら会社財産の保全のため24時間体制で見張り活動を続けています。

 小池氏は「債務超過でも支払い不能でもないのに経営を投げだすことが許されれば、労働者の権利は守られない。みなさんだけではなく日本の労働者にとっても重大なたたかいだ」と語り、労働者とともに「団結頑張ろう」を三唱しました。

 廃業の3カ月前に雇われた45歳の男性は「アルバイトだから雇用保険もなく、自分の収入はゼロ。中学、高校生の子どもの教育費に困っている。妻の収入だけでは暮らせない」と話していました。

 懇談にはJMIU東京地方本部の川原昭顧問が同席しました。

 (2010年02月19日、「しんぶん赤旗」)

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