米国産牛肉
国民の命 守れない
小池・紙両議員 実態調査を要求
日本共産党の小池晃、紙智子両参院議員は二十四日、それぞれ厚生労働委員会と農林水産委員会で、BSE(牛海綿状脳症)の特定危険部位であるせき柱が混入した米国産牛肉の問題で、直ちに輸入を全面禁止するよう政府に強く求めました。
小池氏は、米側の管理がずさんであり、日本も全箱検査から抜き取り検査に緩和したことを示し、「このままでは国民の命を守れないことが事実ではっきり証明された」と強調。
二〇〇六年に危険部位が発見されたときに全面輸入禁止したのと同じ措置をとるよう要求しました。
舛添要一厚労相は、「日本向けでない箱が何らかのミスで日本向けに出荷された」とし、「事前チェック体制をきっちりやるということで、今回発見した」などと答弁。今後、検査の抽出率を十倍に引き上げるとのべるだけで、「牛肉がまったく入ってこないことのマイナスもある」と、輸入全面禁止を拒否する態度を示しました。
小池氏は、いったん輸入を禁止し、検査体制などの実態調査を行うべきだと重ねて求めました。
紙氏も、「(輸入の)全体をまず禁止し、きちっと調査しなければ、国民の安全は守れない」と迫りました。
若林正俊農水相が、「遺憾なことだ」とのべる一方、「わが国の安全確保のシステムは、想定どおりの機能を果たしている」と強弁すると、与野党議員双方からざわめきと失笑が起きました。
紙氏は、「まったく納得できない。国民も納得できないし、安心できない」とのべ、政府の態度を批判しました。
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