「すき家」残業代未払い
「違反企業に厳しく対処」
参院委 小池議員に厚労省
日本共産党の小池晃参院議員は十日の参院厚生労働委員会で、牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーが、残業代未払いで労働者から刑事告訴された問題をとりあげ、悪質な労基法違反の企業に対して厳しく対処するよう求めました。
厚生労働省の青木豊労働基準局長は、「是正しない悪質な事例には司法処分を含めて厳しく対処していく」と答弁。舛添要一厚生労働相は、「労働基準関係法令をきちんと守ってもらわないといけない。監督機関が厳正な指導をしていかなければならない」と答えました。
小池氏は、「すき家」が「アルバイトは個人請負だから残業代は生じない」と主張しながら、一方では社会保険に加入させていることを示して、個人請負だという主張がなりたつのかと質問。
青木局長は、「雇用保険の加入者は、労基法上の労働者であることがほとんど」とのべ、個人請負という主張がなりたたないことを認めました。
小池氏は、同社が仙台労基署の是正勧告も拒否しており、全国の九百九十五店舗には約七千人のアルバイトがいるとし、「本社や他の店舗なども調査すべき」と求めました。
青木労働基準局長は、一般論としながらも、「本社を含めて監督指導を実施し(法令)順守、徹底をはかっていく」と答弁しました。
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