OEFで使われるということは、正にアフガン空爆に使われているということなんですよ。それが市民を殺しているという事実があるわけですよ。しかも、このOEFだけじゃないんだと、OEF―MIOなんだとおっしゃりたいんだろうと。今後その給油支援は海上阻止行動に限定するというけれども、米軍の行動というのはそういう形になっているんだろうか。米軍というのは、正に今この地域でイラク作戦、アフガン作戦、そして海洋作戦、OIF、OEF、OEF―MIO、MSOですね、アメリカ軍に言わせれば。これを一体の活動としてやっているわけです。
例をお示ししたいと思うんですが、これは先ほど紹介した強襲揚陸艦イオウジマを中心とするイオウジマ遠征打撃群のこの間の行動です。
イオウジマ遠征打撃群は、昨年八月二十一日に作戦海域に入って、イラク、アフガン、そして海洋作戦、三つの任務やるんだと発表しています。先ほど申し上げたように、九月四日に「ましゅう」が補給をする、給油をする。その後、アフガン空爆をやりました。アフガン作戦。九月二十二日に再度「ましゅう」が給油をいたします。その後はイラク作戦に転じているんです。艦載機のハリアーがバスラの空爆をやっている、イギリス軍の支援活動をやっています。十月中旬にはイオウジマに乗っている海兵隊の地上部隊がイラク西部のアンバル州に行っている。そして、強襲部隊員の戦死もアメリカ軍は発表をしています。正に、イラク作戦、アフガン作戦、形を変えながら、そしてその間通じて海洋作戦だという形で一貫してアメリカ軍は行動しているわけですね。
今、盛んに日本は海上作戦、海上阻止行動だけ給油するんだとおっしゃるけれども、米軍というのは正にアフガン作戦、時にはイラク作戦、そしてそれを通じて海上作戦に従事しているとすれば、日本が給油した油は海上阻止行動だけにしか使わないでくれ、こんなことできるわけないじゃないかというふうに思うんですね。
総理、こういう米軍の活動を見れば、正に自衛隊が現実に行っている、そしてこれから行うことになるのは、やはりアフガンの空爆ということになってくるし、それは正に民間人を殺し、憎しみと怒りから新たなテロを生む、こういう行動じゃないか。こういう空爆の支援をこれ以上自衛隊が行っていく、こんなことが許されるんだろうか、総理、お答えいただきたい。はっきりお答えいただきたい。