薬害C型肝炎
投与期で線引けぬ
小池議員に 厚労相「十分に考慮」
日本共産党の小池晃議員は十一日の参院厚生労働委員会で、薬害C型肝炎対策について舛添要一厚生労働相の姿勢をただしました。小池氏は、厚労省が放置していた四百十八人の患者リストの中に、血液製剤フィブリノゲンの危険性を警告した「緊急安全性情報」が出された一九八八年以降に感染していた人が七十六人、製剤がスクリーニング(選別)されるようになった九〇年以降も二十九人の感染報告がされていることを示し、「安全な製剤が可能になっていたにもかかわらず感染者が出ている」と厚労省の責任を指摘しました。
また、十三日に出される予定の大阪地裁の和解案骨子が、患者の救済範囲を東京地裁の判決(八五年八月から八八年六月に投与)から導こうとしていることにふれ、「東京地裁の原告には、八九年以降の感染者はいない。この問題について司法の判断はされていない」とし、投与の時期で線引きできないことを強調しました。
小池氏は「その薬を使わなくてもすんだはずの人が、なぜそういう薬が使われたのかという無念の思いを、政治家としてどう考えるか」と迫ると、舛添厚労相は「私もそういう思いは共有する」と答弁。「(小池)委員の話も十分考慮に入れたうえで、どういうかたちで政治家として問題を解決するか、きちんと対応してまいる」「国民にきちんと説明できることが、国民の支持を得るやり方だと思う」などと述べました。
■関連キーワード(「しんぶん赤旗」掲載)
|