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研修医
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日本共産党の小池晃議員は十九日の参院厚生労働委員会で、新人医師の臨床研修制度が義務化されたもとで初めて研修医の過労自殺が労災認定(二月)された問題をとりあげ、「研修医の労働実態を全国調査し、労働時間の上限規制をすべきだ」と求めました。
小池氏がとりあげたのは、二〇〇六年四月に日本大学医学部の付属病院で研修期間中に自殺した女性=当時(26)=の事件。一週間の平均労働時間が法定(四十時間)の二倍を超える七十二・八時間にのぼり、夜間や休日の当直が年間七十七回にのぼっていました。
研修医の労働実態について青木豊労働基準局長は、研修医のデータはないとしながらも、医療保健業で監督指導した千七百五十九件のうち、労働基準関係の法令違反が千三百六十三件で77%にのぼり、そのうち労働時間に関するものが八百六十五件で、「通常の全国平均の違反率と比べても高い」と認めました。
小池氏は、研修医の三人に一人が八十時間以上、七人に一人は九十時間以上で休日なしで一日十三時間働いているという労働実態調査もあると指摘。「アメリカでは研修医の労働時間は週平均八十時間以下とされており、EU(欧州連合)では現在の週五十八時間から〇九年までに週四十八時間までに短縮するという指針も示されている」とただしました。
松谷有希雄医政局長は、研修制度上、労働時間の定めがないことを認めました。
小池氏は、「自殺したこの研修医はうつ状態になり、休むこともあったが、『これ以上休んだら単位をもらえなくなる』と悩み、自ら命を絶った」と指摘。実態調査と労働時間の上限規制を導入するよう求めました。
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