チーム医療壊す成果主義
患者の命脅かす
小池氏批判
【関連記事】医療改悪法案/看護師不足に拍車/小池議員 需給予想見直し要求
「チームワークが何よりも大切な医療分野への成果主義賃金制度は、患者の命と安全を脅かす」―六日の参院厚労委員会で、小池晃議員は、NTT東日本関東病院で導入されている看護師への成果主義賃金の問題をとりあげました。
同病院では、個人の目標を「チャレンジシート」に記入し、「達成度」をSA、A、B、C、Dの五段階のランクで看護師長が評価しています。賃金の50%が「成果部分」で、一時金にも影響。年数十万円の賃金格差が生まれています。
小池氏は「患者の悩みを聞くことなどは、数字にならないので評価されない」「バラバラに働くようになり、チーム医療がしにくくなっている」との現場の声を紹介しました。
川崎二郎厚労相は「患者の安心・安全のため、医療専門職がチームを組むことが重要だ。常に看護職員が満足感をもって職務に従事できる環境を整えることが大事だ」と答弁。小池氏は、「いまの答弁にてらせば、成果主義賃金の導入は認めるべきではない」とのべました。
|