これはもうこれまで何回も申し上げてきたことでありますけれども、今度の障害者自立支援法を作るに当たりまして、無理のない御負担でお願いをしたいということを考えてきました。
そこで、医療費は特に、その他の福祉のサービスにつきましては、完全に所得に応じてというところでの上限額を引いてきましたけれども、医療は、一定の収入がおありであっても、やはり定期的に医療費が掛かるというのは家計に大きな影響が出ます。そこで、所得税額で三十万円未満の方であっても重度かつ継続ということであれば一万円までの上限をする、それ以上どんな大きな所得がおありの方であっても、これはまあ経過措置と言ってはおりますけれども、負担上限額を二万円にして御負担いただこうということを仕組みとして作ったわけでございます。そうなりますと、今議論していただいております重度かつ継続とは何ぞやという話になるわけでございます。
私も専門家でございませんので、多分そういう御主張を先生もしておられるのかなと思ったりもいたしますけれども、症状で判断するというのがいいと思っておりました。当初そう思っておりました。そこで、専門家の皆さんにお集まりをいただいて御議論いただきましたら、どうもそういうことでもない。それ大変難しい判断だ、作業だということで、疾病で決めようということにこの専門家の皆さん方の御意見が集約されてまいりました。今お話しいただきました団体の皆さんも当然この専門家のメンバーでございますから、私が承知いたしておりますところでは、当初はそういう御意見であったようにお伺いもいたしております。ただ、最近また御意見が変わってきたというようなことのようでございます。
申し上げておりますのは、専門家の皆さんの、一つの団体の御意見もぶれたりいたしますし、またそれぞれの皆さんの御意見がいろいろありますので、とにかくまず皆さんの総意がきっちり固まったところからやっていかざるを得ませんので、それじゃまずその専門家の会議の皆さんがおっしゃる今の三疾病、これはまず間違いないだろうというところで今三疾病ということを言っておりますけれども、今後ともこの専門家の会議の皆さんの御議論はいただきますし、そしてまた、皆さんの御意見がこれに加えるべきだということであれば当然加えていくわけでございますので、この作業を進めさせていただきたいと思っておるところでございます。