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痛み これでもかっ 小泉内閣の計画
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今年一月からの公的年金控除縮小と所得税の老年者控除廃止で増税になった年金受給者は約五百万人にものぼります。小池氏の追及に上田勇財務副大臣は、この数字を示し、これまで税金が天引きされなかった年金月十九万円の一人ぐらしのお年寄りの場合、月四千四百円、年五万円も税金が引かれるようになったことを認めました。
お年寄りにはこれに続いて負担増が次々と押しつけられようとしています。(「高齢者の負担増カレンダー」参照)
小池議員 退職金や年金の範囲で計画を立て、ぎりぎりで生活している高齢者がドカンと年五万円も課税されたうえ、次から次へ天引きが増えて年金が目減りする。これでは生活設計がめちゃくちゃになってしまう。 小泉首相 年金が生活の大きな支えになっているのは事実だが、負担できる層には負担してもらわないと持続可能な社会保障制度というのは無理がある。 小池 怒りに震える高齢者の思いを代弁して聞いているのに、まともに答えようともしない。あまりに無責任だ。年金の財源を年金ぐらしの方々からとるなんて、血も涙も知恵もないやり方だ。 |
国民のくらしなど眼中にない小泉内閣の冷酷さが浮かび上がりました。
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「負担増はこれだけではない」―。小池氏が次にとりあげたのは、高齢者のほか、サラリーマン、若者、障害者、中小業者、生活保護世帯までを標的にした負担増です。(パネル)
小池 景気のあおりをうけ、いちばんしわ寄せがきている人たちばかりだ。救いの手を差し伸べることこそ政治の役割だ。国民のあらゆる階層にのべつまくなし負担を押し付けるやり方は許されない。 首相 共産党は、国債発行は減らせ、増税するな(という)。こんなことで予算なんか組めるわけがない。 小池 負担をいっさい増やすなとは、いっていない。負担をどこに求めるのかという問題だ。 |
大幅な利益を上げる大企業や高額所得者の減税には手をつけず、財政難を口実に庶民にばかり負担増を押しつける―。小泉・自公政権の、冷たい逆立ちぶりが際立った瞬間でした。
庶民には大増税と負担増を押しつけながら、大企業と高額所得者には減税を続ける。小池氏は、「国民が、真っ先にここにメスを入れるべきだと思うのは当然だ」とただしました。
谷垣禎一財務相 (大企業減税は)国際化が進んでいくときに、(大企業の)競争力を維持して、全体の体力を高めていくためにやったことだ。 首相 所得の50%以上が(税金に)とられるのでは、働く意欲がなくなる。 小池 役員の勤労意欲は心配だが、労働者の勤労意欲はなんの心配もないということだ。 |
首相と財務相の主張から浮かび上がるのは、庶民の犠牲で大企業・大金持ちの利益をはかる“弱肉強食”社会をつくることこそ、小泉「改革」の正体だということです。
小池氏は「こういうやり方では、日本経済に未来はない」と警告しました。
年金課税強化・定率減税廃止 庶民増税 発案者は公明 庶民を狙い撃ちする年金課税強化と定率減税廃止は、与党の公明党の発案です。この改悪で二兆七千億円を増税し、基礎年金の国庫負担を三分の一から二分の一に引き上げる財源に充てることを二〇〇三年総選挙のマニフェストに盛り込み、「年金100年安心プラン」と大宣伝しました。 当時、同党の政調会長だった北側一雄国交相は定率減税を段階的に縮小・廃止する「試案」を作成。総選挙直前の衆院予算委員会の質問では「高収入の高齢者の方もいま結構いる。そういう方々についてはやはり年金課税をしていくことも考えるべきじゃないか」と求めていました。 北側氏は「高齢者にも可能な範囲で負担をお願いすることが大事だ」と答弁。小池氏は「公明党は“福祉の党”という看板を金輪際(こんりんざい)掲げない方がいい」と切り返しました。 |
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