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労働者にリスクおしつけ/参院委で小池議員/
確定拠出年金法案ただす
日本共産党の小池晃議員は、二十一日の参院厚生労働委員会で、確定拠出企業年金法案について質問。中小企業への普及といいながら、何の優遇措置もなく、労働者に年金資産の運用のリスク、管理コストを押しつける仕組みをただしました。
「確定拠出は就職時に有利」という厚労省の説明に対して小池議員は、「転職先に確定拠出年金がなければ、個人的に拠出するしかない」こと、掛け金が払えなければ六十歳になるまで引き出すことができず、手数料収入で金融機関が潤うだけの制度だと指摘。
年金資産運用について、小池議員は、確定拠出年金の中心的な運用先である株式投資信託が、相次いで元本割れするなど不安定であり、年金局長も、運用は「将来の予測が難しい」と発言していることをあげ、「そういうものを国民におしつけていいのか」と追及しました。
坂口力厚労相は「多様なやり方をとりいれて、年金に関心をもってもらうのはよいこと」と答弁。「大企業が、確定給付から確定拠出に変えようとするのが狙い」との指摘には、「労使で話し合えばいい」と無責任な態度をとりました。
小泉首相を議長とする経済財政諮問会議が年金課税の強化を打ち出したことについて、小池議員が「年金の引き下げとなり、老後の生活に打撃となる。標準的な年金への課税を考えているのか」とただしたのにたいし、坂口厚労相は「そういうことはない」とのべました。
>>>【議事録】
(06月22日 しんぶん「赤旗」より)
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