2007参議院選挙政策
「たしかな野党」として、くらしと平和をまもりぬきます―2007年参議院選挙にのぞむ日本共産党宣言(12の重点政策)
2007年6月15日 日本共産党政策委員会
《目次》
<国が責任を持った5つの緊急対策を要求します>
- 年金保険料の納付記録を、ただちにすべての受給者、加入者に送る
- 「宙に浮いた」年金記録の調査を限定せず、可能性のあるすべての人に情報を知らせる
- 物証がなくても、申し立てや証言などを尊重して支給する
- コンピューターの誤った記録を、すべての手書き記録とつきあわせて修正する
- 社会保険庁解体は国の責任のがれ──年金保険料の流用をやめる、天下り禁止など抜本改革こそ必要
貧困と格差をただす三つの転換を
■庶民大増税に反対し、大企業・大金持ちばかりに減税という不公正をなくします
- 住民税の大増税の中止を求めます
- 最悪の不公平税制=消費税の増税にきっぱり反対します
■税金のムダ遣いにメスをいれ、大企業・大資産家に応分の負担をもとめ、庶民増税なしにくらしの財源を確保します
- ムダな大型公共事業を中止し、「新旧の利権」にメスを入れます
- ふくれあがる軍事予算を大幅に圧縮します
- 大企業・大資産家に応分の負担を求めます
- 国民の暮らしをまもりながら、財政再建を進めます
■ストップ貧困、 いのちを守る──「緊急福祉1兆円プラン」の実現に全力をあげます
- 国の責任で国保料を1人1万円引き下げ、健康保険証の取り上げを中止させます
- 介護保険の保険料・利用料の減免を拡充し、人間らしい生活を支える介護サービスの水準を守ります
- 子どもの医療費無料化を国の制度として確立します
- 障害者「自立」支援法による「応益負担」を撤回し、障害者の生活と権利を守ります
- 生活保護の切り下げ、母子家庭への児童扶養手当削減など弱者切り捨てをやめさせます
■ 年金、医療、介護の充実をめざします
- 無年金者、低年金者をなくす最低保障年金制度に踏み出します
- 「医療の格差拡大」をつくらず、安心してかかれる医療をめざします
- コムスン問題の教訓を、利用者の立場にたった介護サービスにしていくために生かします
■ 人間を「使い捨て」「モノあつかい」する働かせ方をやめさせ、非正規で働く人たちの雇用と権利を守り、正社員化をすすめる雇用政策に転換させます
■ 最低賃金の引き上げ、ワーキングプアをつくらない政治に転換します
■ 「サービス残業」を根絶し、異常な長時間労働を是正します
■ 長時間労働を野放しにし、非正規をさらに増やすために労働者の権利を奪う安倍内閣の「労働ビッグバン」計画を許しません
憲法改悪に反対し、平和な日本をめざす
- アメリカにつきしたがってイラク戦争のような武力行使に参加することは許しません
- 改憲勢力の中心は侵略戦争美化の「靖国」派です
- 「靖国」派は人権や民主主義の抑圧をねらっています
■ アメリカの先制攻撃戦略に日本を組み込む「米軍再編」に反対します
■イラクからのすみやかな撤兵を求め、国連憲章の精神にそった平和の国際秩序を確立するために努力します
くらし、教育・子育て、環境、女性の地位向上のために
- 地域社会の崩壊に歯止めをかけます
- 中小企業の営業への直接支援をすすめます
- 自治体の財政基盤を強化・充実させます
- 食料主権を守り、価格・所得保障を実施します
- BSEの全頭検査を維持します
- 京都議定書で公約した「6%削減」の達成に、あらゆる手をつくします
- 中長期の目標を明らかにして、低エネルギー・低炭素社会への転換をすすめます
- 原子力発電所の新増設をやめ、原発から段階的に撤退します
(1)国が介入する競争・ふるいわけの教育に反対し、憲法に立脚した教育をすすめます
(2)安心して子育てできる社会にするために、くらしの安定と経済的保障を充実させます
- 男性も女性も仕事と子育てを両立できる働き方にしていきます
- 子育てへの負担を軽減します
- 女性差別撤廃条約に反する民法を見直し、改正をすすめます
不正・腐敗を一掃し、清潔な政治をきずく
- 不正・腐敗を一掃し、清潔な政治をめざします
- 企業・団体献金を全面禁止します
- 政党助成金制度を廃止します
- 官製談合、高級官僚の天下りを禁止します
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