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米牛肉の輸入再開決定
政府、ずさん安全確認放置
小池政策委員長抗議の談話

2006年7月28日(金)「しんぶん赤旗」より転載

 政府は二十七日、BSE(牛海綿状脳症)の危険部位除去違反で全面禁輸となっている米国産牛肉の輸入再開を決めました。日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は「アメリカの要求に屈して、食の安全についての国の責任を放棄するもの」との抗議の談話を発表しました。(談話全文)

 輸入を認めたのは、米国の三十四カ所の食肉処理施設。再開へ向けた厚生労働、農水両省の「事前査察」では、米農務省の輸出証明書つきで条件違反の牛肉約五・五トンが日本に出荷されていたうえ、十四の食肉処理施設で対日輸出条件にかかわる違反があったこともわかりました。

 違反内容は、と畜工程で一部の枝肉に脊髄(せきずい)が少量残存していた▽対日輸出適格品リストに輸出できない肉が記載されていた▽小腸、胃の内臓肉の月齢確認をおこなう設備が未整備なのに、内臓肉が輸出リストにある▽月齢確認牛の受け入れを確認するリストの不備――など。いずれも安全にかかわる問題ばかりです。

 BSE危険部位除去違反発覚について、米政府は「特別のケース」としましたが、米政府の証明に信頼性のないことがはっきりしました。

 米国産牛肉は早ければ八月上旬に、スーパーやレストランなどに並ぶ見通しですが、消費者の理解が得られないとして販売を見送るところもあります。

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