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日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008] 日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008] 日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008]

2002年12月5日(木)「しんぶん赤旗」より転載

抗がん剤、3 カ月で死者 81 人

小池議員が緊急会見米製イレッサで副作用

7 月輸入承認

 アメリカの製薬メーカー・アストラゼネカ社の抗がん剤イレッサ(一般名ゲフィチニブ)の副作用で、二百九十一例が急性肺障害・間質性肺炎を起こし、八十一人が死亡していたことが四日深夜、日本共産党の小池晃参院議員が国会内で開いた記者会見で明らかになりました。

 同データは厚生労働省が小池議員の質問にこたえて明らかにしたもの。同薬は八月三十日に薬価収載(保険適用)されたばかり。十月十五日に、同省が緊急安全情報を出した時点では、五十七例の死亡がありましたが、それ以降も増えつづけていることになります。

 アメリカでは承認が延期されており、世界で承認されたのは日本だけ。アメリカの医薬品医療機器審査センターの審査報告書では、ラットの実験で一日体重一キログラムあたり五ミリグラム(体重五十キログラムイレッサ一錠分、二百五十ミリグラム)で肝細胞壊死(えし)が起こっています。

 また、アストラゼネカ社の資料でもアメリカの二百十六例の使用にたいし、副作用による死亡は十五例、7 %にのぼります。

 同薬は一月二十五日に承認申請され、輸入承認されたのは七月五日。通常数年かかるのにたいし、異例の速さです。

 小池議員は「わずか三カ月で八十一例もの死亡が出たのは、重大問題。ずさんな審査をしたとしか思えない。厚生労働省は五日、医薬品機構法案の委員会採決をしようとしているが、この法案は医薬品のスピード申請をねらったもの。イレッサの事例はそのモデルケースといえる。国民の命の安全のためにまずこの問題を徹底解明することが大事だ」と話しました。


> 医薬品機構法案について
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