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小池晃物語 ―小池晃さん語る 生い立ち・青春・共産党 4

事実の重みは政治動かす

 党から参院選の比例代表で立候補しないかという話があったのは、1997年のことです。
 地域医療に携わる中で〝政治の病気〟を治さなければと感じていたので、立候補の要請は光栄なことだと思ったし、すんなりとお受けしました。病院の仲間は患者さんの治療でがんばるけれども、僕は病院のみんなが日々感じている悔しさ、憤りを力に政治の病気を治す分野でがんばる。そんな生き方もあるんじゃないかなと思って。
 よく、「医療の分野からなぜ政治の分野に転身したのですか?」と聞かれるのですが、私にとっては、別の世界にいったというよりも、医者としてやってきたことの延長線上に政治家としての人生があったという感じなんですね。

story4.jpg 参議院で初当選し代々木病院のみなさんから花束を贈られる小池さん=1998年
 わかりやすく
 もちろん、生まれて初めて選挙というものに出るわけだし、右も左もわからず、大変でした。街頭演説も政見放送も初めての経験ですから。とにかく医療現場で体験したときの思いを、素直に、無我夢中で語り歩いたというのが実感です。
 医者は患者さんに、わかりやすく説明するのがすごく大事なわけです。難しい言葉を使わずに、病気のいまの状態とか、どういう治療方針でいくのか、これからの見通しはどうなるのか、ということを説明しなきゃいけない。参院候補となってから、その経験も役立ったと思います。
 98年の参院選で初当選し、以来、2期12年間、国会質問に立った回数は330回以上です。くらし、雇用、医療、子育て、平和など、あらゆる問題を国民の立場で追及、提案しました。
 いまでも忘れられないのは、01年の参院厚生労働委員会で取り上げた、関西医大病院の研修医(森大仁さん・当時26歳)の過労死問題の質問です。森さんの労働時間は、ほぼ毎日15時間以上。一方、給与はわずか1カ月6万円。しかし、大学側は「研修医は労働者ではない」と主張していました。

 思い込み上げ
 彼の手記を紹介しながら話しているうちに、夢と希望にあふれて研修医になったのに過労死してしまうという悔しさを思い、ぐっと言葉に詰まってしまって。
 思いがこみ上げてきて、しばらく言葉になりませんでした。質問をとおして、厚労省の労働基準局長は、研修医が「労働者」にあたることを認め、労基法上の問題があれば指導すると答えました。その質問は、フリーライターの方が取材した『研修医はなぜ死んだ?』(塚田真紀子著、日本評論社)にも紹介されています。(※)
 ある大臣から、「小池さんの質問は、たとえば医療の現場や労働の現場で、実際に起こっている事実を突きつけてくるから、私の方も耳を傾けざるを得ない」といわれたことがあります。やはり事実の力は大きい。
 こんなふうに患者さんが苦しめられている、こんな薬害が起こっている、労働法制の規制緩和でこんなひどい雇用破壊が起こっている。それは事実です。「そんなことはない」とはいえません。事実の重みは政治を動かす力を持っています。
 背後には、数千万の人々の思いがあるわけですから、絶対負けるわけはないと思いながら質問していました。

 (※)『研修医はなぜ死んだ?』から 「短く刈り込んだ髪にサーモンピンクのネクタイが若手議員らしい。小池晃議員の質問が始まった。...『こうした無理な労働の結果、八月に心筋梗塞で亡くなられた。きょうお父さんもお見えなんですけれども...本当に希望に燃えて医師の道を歩みだして...』そこまで話した時、小池議員は声をふるわせた。自分が研修医だったころの思いや、志半ばで逝った大仁の無念さが、胸に迫ってきたのだろうか」

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