「赤旗」12月3日付け
日本共産党の小池晃議員は2日の参院厚生労働委員会で、「社会保障制度改革プログラム法案」に盛り込まれた国民への負担増・給付減は少なくとも3兆円を超えるものであり、消費税増税で社会保障の充実に回ると政府が宣伝する2・8兆円を上回ると告発しました。(表)
小池氏は、70~74歳の患者負担(現在原則1割)を2割に上げれば、「高齢者の生活と健康に深刻な打撃を与える」と追及。厚労省側は患者負担が約1900億円増えるだけでなく、2100億円もの受診抑制が起きることを認めました。
5000億円ものばく大な負担になる入院給食の「原則自己負担化」についても田村憲久厚労相は「議論していく」と述べ、小池氏は「食事は治療の一環だ」と批判しました。
年金受給額についても厚労省は、過去の物価下落を口実にした「特例水準の解消」で1兆円、物価上昇以下に給付を抑制する「マクロ経済スライド」で1・5兆円も削減する見通しだと認めました。
田村氏が年金削減や患者負担増について「消費税増税と関係なく(法律に沿って)本来の姿に戻すだけ」と弁明したのに対し、小池氏は「国民には通用しない理屈だ。負担増・給付減になるのは事実だ」と批判。「消費税を増税しても社会保障は『充実』どころか大改悪だ。国民は納得しない」と強調しました。
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