【速記録】2013年11月19日厚生労働委員会
日本共産党の小池晃参院議員は19日の厚生労働委員会で、製薬会社ノバルティスファーマによる高血圧治療薬「ディオバン」の臨床研究データ改ざん問題を取り上げ、医薬品の広告や発売後の臨床研究に新たな規制が必要だと主張しました。
小池氏は、同社が改ざんデータをもとに医師の座談会記事の形で宣伝していた事実を示し、「WHO(世界保健機関)は規制対象を広告だけでなく医薬品の使用を勧誘する全ての行為とし、科学的・教育的活動を宣伝目的に利用してはならないとしている。新たな法的規制が必要だ」と追及しました。田村憲久厚労相は「適切に対応したい」と答えました。
小池氏は、医薬品発売後の臨床研究に法的規制がないのは日・米・EUの中で日本だけであり「欧米並みの規制を」と強調。田村厚労相は「来年秋までに検討し、方向性を決めたい」とのべました。
小池氏は、1月の最高裁判決が医薬品のインターネット販売を規制する省令を無効としたのは、省令が同法の委任範囲を超えるからであり、ネット販売の是非への司法判断でないことの確認を求めました。今別府敏雄医薬食品局長は「判決はインターネット販売の是非について何ら判断を示していない」と答弁。国がネット販売解禁へと踏み出していることについて小池氏は「国民の命を守れない」と批判しました。