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国民不在の党首討論
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日本共産党の小池晃政策委員長は二十九日朝、TBS系「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、各党議員らと討論しました。
司会の、みのもんた氏は最初に、来年三月までに職を失う非正規労働者が三万人を超えるという厚生労働省の調査結果を紹介。その中で行われた二十八日の麻生太郎首相と小沢一郎民主党代表の党首討論について意見を求めました。
小池氏は「いま大リストラの嵐が吹いている。内定取り消しも深刻だ。そういうときに、二次補正を出すか出さないか、解散するかしないかという議論だけで四十五分間が終わったのは本当に国民不在だった。こんなことだったら共産党に(討論を)やらせてほしい」と力説しました。
自民党の山本一太参院議員は、「首相は国民の疑問に思っていることについて丁寧に説明した」などと擁護。民主党の福山哲郎政調会長代理は「首相がこの国会に二次補正予算を出さないのは矛盾だ」などと述べました。
小池氏は「国民が知りたがっているのは(政治の)中身の問題だ」と指摘。いま起きている大失業や、銀行の貸し渋り、後期高齢者医療制度の問題などを具体的にどう解決するのかを議論すべきだと強調しました。
みの氏も「ぼくもそう思うんですよ」と発言。「十二月の大晦(おおつごもり)をどう経過するか、(首相は)一次補正予算だけで十分というが、十分でないからいま大変なことが起きているんじゃないか」と話しました。
小池氏は、「政府が二次補正予算を出せないのは、結局、二兆円の給付金のバラまき方すらまともに決まらない、評判も非常に悪い。だから、出そうにも出せなくなっているというのが実態だ」と指摘しました。
年金記録の改ざんに社会保険事務所が組織的に関与したとする内容の調査報告書が公表された問題については、「これは犯罪であり個々人の責任も徹底的に追及しなければいけないが、年金保険料の徴収率をあげる命令を出してこうした事態を生んだ厚労省、社保庁の行政としての責任も厳しく問われなければならない」と話しました。
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