選挙目当てのバラマキ
「給付金」を批判
TBSで小池氏
日本共産党の小池晃政策委員長は三日、TBS系番組「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、政府の追加経済対策について各党代表と討論しました。
議論は二兆円の定額給付金に集中。小池氏はフリップに「バラマキ一瞬、増税一生」と書き、定額給付金とセットで三年後の消費税増税が発表されたことについて、「いったん(給付金を)バラまいて、あとで消費税がドッとおそいかかる」と指摘しました。
国民に増税と社会保障切り捨てで「年間十三兆円もの負担増を押し付けながら、一回限りの給付金を配るというやり方はおかしい。社会保障を削ることはやめるべきだ」と主張。コメンテーターからも「一九九九年の地域振興券は愚策だという評価が定着している。なぜまた繰り返すのか」という疑問が出されました。
雇用対策について小池氏は「リストラのものすごい嵐が吹いている。フランスの雇用担当大臣は“リストラさせない、監視機関をつくる”といっている。日本はまったく無策という状態だ。リストラを放置しておいて、バラマキを一回だけでは国民の不安は増すばかりだ」とのべました。
定額給付金について所得制限を設けるのか内閣で一致がないことも議論になり、小池氏は「麻生首相も給付金をもらって、ホテルのバーで飲むのか、と国民は思うんじゃないんですか」と指摘。「給付金を提案したあとに内閣で意見がまったく違う。いかにまじめに検討されていないか、経済、財政のことを考えていないかの現われだ。とにかく選挙目当てに年度内に出すんだ、それしかない」と批判しました。
みの氏も「自立させるという名目で(生活保護世帯の)母子加算をカットする。片方でアメ(給付金)をあげて、片方で首をしめるようなことを平気でやっている」とコメントしました。
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