国民しわ寄せダメ
TBSで小池議員 金融危機巡り主張
日本共産党の小池晃政策委員長は十一日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、米国発の金融危機や、後期高齢者医療制度について各党議員と討論しました。
はじめに金融危機への対策が議論になり、小池氏は、すでに大企業、大手金融機関によるリストラや貸し渋り・貸しはがしが進んでいると指摘。「政府に必要なのは、国民や中小企業に絶対しわ寄せしないという姿勢を示すことだ。そういう姿勢も対策も日本政府から出てこない」と語りました。
自民党の世耕弘成参院議員は「二次補正(予算)で対策を打つ」と発言。解散・総選挙についても「補正を優先させた方がいい」と述べました。
次に、舛添要一厚労相が九月二十日放送の同番組で、後期高齢者医療制度について「大胆に見直す」などと述べていたことが議論になりました。
世耕氏は「やめることはできないが、見直さなければいけない」などと発言。公明党の高木陽介衆院議員は「(制度を廃止して)どう新築するのか。野党の廃止法案はいったん昔のぼろ家に戻れというものだ」と述べました。毎日新聞の岩見隆夫特別顧問は「野党に聞く前に与党が答えなさい」と批判しました。
小池氏は、十五日に新たに六百二十五万人の年金から保険料が天引きされることなどをあげ「見直すと言っているが、どんどん(問題が)拡大している」と強調。舛添厚労相の「廃止議論は不毛だ」との発言についても「始まる前にも始まってからも見直しをやって、それでも怒りが収まらないのにまた見直しだ。国民は、こういうやり方の方がよっぽど不毛だと思っている」と批判し、制度の廃止を主張しました。
年金保険料の徴収トラブルが多発していることについても世耕、高木両氏は広域連合に責任を転嫁。小池氏は「広域連合の責任じゃない。見直し、見直しと中途半端なばんそうこうを張るようなことを繰り返してきたから、こういう矛盾が起こった」と反論しました。
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