後期医療 終戦の日に天引き
「深い怒り起こす」
TBS系番組小池議員指摘
日本共産党の小池晃政策委員長は二十六日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、後期高齢者医療制度など臨時国会の焦点について各党代表と討論しました。
冒頭、みの氏は、後期高齢者医療制度の三回目の年金天引きが終戦記念日の八月十五日に予定されていることを紹介し、「皮肉だ」と指摘。小池氏は、「戦争のときには命を差し出せと言われ、高齢者になったら、国からあの世に行けといわんばかりの保険証を送られる。八月十五日の天引きは、深い怒りを引き起こしていくと思う」と語りました。
自民党の古川俊治参院議員は、「戦後六十年たって全く時代は変わった」と発言。公明党の福島豊衆院議員も、「凍結すれば自治体の財政が混乱する」などと言い訳しました。
小池氏は、「(戦争を体験した)あの世代の気持ちを自民党は分かっていない」と批判。「これだけ問題が言われている制度を突き進む方が無責任だ」と強調しました。
みの氏も、「いったん凍結しないと解決しない」と語りました。
臨時国会の開会をめぐり、与党内で九月末まで先送りする意見が出ていることが議論となり、福島氏は「(開会が)早ければいいというものでもない」などと発言しました。
小池氏は、「与党の議論には国民の暮らしが全くない。テロ特措法の給油延長をどうするか、選挙にどっちが有利かというだけの話だ」と指摘。「原油価格や穀物価格が上がって国民生活は大変になっている。後期高齢者医療制度の問題もある。一刻も早く国会を開いて暮らしの問題を議論すべきだ」と主張しました。
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