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TVタックル 共産党本部に“潜入”
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テレビ朝日番組「たけしのTVタックル」が二十一日、日本共産党本部ビルへの“決死の潜入取材”と銘打ったリポートを放映しました。
番組は、派遣労働者など若者のあいだで共産党員・小林多喜二の『蟹工船』がブームになっていることを示し、「その影響なのか、日本共産党では昨年から九千人も(新規入党の)党員が増え続けている」というナレーションとともに、「政党のなかで最大規模」の日本共産党本部ビルを映し出しました。また、ヒートアイランド現象防止のための屋上緑化や五百人収容可能な大会議室などの設備も詳しく紹介しました。
小池晃政策委員長に案内された森永卓郎氏らは、志位委員長がセルフサービスの職員食堂で食事をとっている席で、「共産主義革命を目指しているのか」と質問。志位氏が「共産主義というと、崩壊したソ連のようなイメージがあるが、あのソ連と一番たたかってきたのは、世界の共産党のなかでも日本共産党ただ一つ」と紹介すると、森永氏らは「まったく知らなかった」と驚きの表情を見せました。
さらに志位氏が、「自由と平等と民主主義が大事にされる未来社会を目指しているが、いきなり社会主義、共産主義へいくというせっかちな態度はとっていない」と続けると、「自由と民主主義はとりあえず守るということか」と質問。志位氏は、「とりあえずではなく、未来永劫(えいごう)守る」と強調しました。
“潜入”リポートに続く討論で、小池氏が、以前の本部は地震で倒壊する恐れがあったので建設費を積み立ててきたが、総額約八十五億円のうち約四十億円は党員や支持者ら約二万人からカンパの協力を得たと説明しました。
出演者からは、「党員の献身性というのはたいしたものだ」(評論家の三宅久之氏)、「三百億の公費助成(政党助成金)をビタ一文受け取っていないというのは見上げたものだ」(田勢康弘早稲田大学大学院教授)、「政党としては一番立派だ。民主党も自民党も、もっと自分たちの党員を確保して、党員からのお金で支えるべきだ」(コラムニストの勝谷誠彦氏)などの声もあがりました。
小池氏は、「これだけ税金のムダ遣いがいわれていて、三百億円を超える政党助成金は、そろそろ考え直したほうがいい」と主張しました。
自民党の河野太郎衆院議員は、「共産主義になれば、自由主義も民主主義もなくなる。ソ連も中国も北朝鮮も、みんな自由主義も民主主義もない」などと発言。小池氏は、「それはモデルでもなんでもない。ソ連は社会主義を名乗ったが、社会主義ではなかった」「私たちはソ連共産党と一番たたかってきた政党だ」と強調しました。
公明党の高木陽介衆院議員は、先の通常国会で志位委員長が衆院予算委で違法な派遣労働の問題を追及したことについて、「(共産党が)共感を得ているのは確かだ。現実の問題を直視して変えていくという姿勢をちゃんとだしていかないと、与党のほうも政権交代、ひっくり返される」と危機感をあらわにしました。
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