75歳区別で負担集中
後期高齢者医療 小池氏が批判
TBS系番組
日本共産党の小池晃政策委員長は二十四日のTBSテレビ番組「サタデーずばッと」に出席し、後期高齢者医療制度について各党議員と討論しました。
番組冒頭で、日本共産党など野党四党が参院に提出した後期高齢者医療制度廃止法案や中曽根康弘元首相が「(同制度を)もとに戻して新しく考え直すべきだ」と発言したことが話題に。司会のみのもんた氏が廃止法案の骨子を紹介しました。
公明党の高木陽介衆院議員が野党案に対して「廃止してもとに戻せるかという現実論がある」などと発言。小池氏は「今これだけ怒りが高まっているのだから、いったんもとへ戻すべきだ。中曽根さんも『もとに戻して…』と述べたが、野党の出している法案もまさにそういう内容だ。いま必要なのは、中途半端な痛み止めなどではなく、差別医療の仕組みを取り除く緊急手術だ」と述べました。
自民党の古川俊治参院議員が「(後期高齢者医療制度では)一人の医師に見てもらえる。今まで(高齢者は)勝手にいろいろな医師にかかった」と発言。小池氏は「高齢者はいろいろな病気をもっており、複数科の医師にかかるのは当然ではないか」と批判しました。
この後、舛添要一厚労相を交えて討論。舛添氏が「七十五歳で区切ることは医学的根拠がある」などと述べました。小池氏は、「七十五歳以上の人に医学的に適切な医療をすることは現行の老人保健制度でもできた。七十五歳以上を分けるのは、医療費削減が狙いであり、そうすれば、七十五歳以上に負担が集中するのは明らかだ」と強く批判しました。
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