年齢差別にゲストも「ええっ」
後期高齢者医療制度の廃止主張
日テレ系番組 小池氏が出演
日本共産党の小池晃政策委員長は十六日、日本テレビ系ニュース番組が放映した「ここがわからん!後期高齢者医療制度」というコーナーに出演しました。番組はタレントの清水國明さん、藤吉久美子さんの疑問に「与野党の専門家」が答える形で進行。小池氏は制度廃止を訴える野党代表として招かれ、与党からは松浪健太厚生労働大臣政務官が出席しました。
番組は、医療費総額が二〇〇六年度の三十四兆円から二〇二五年度には六十五兆円に増え、うち三十兆円を七十五歳以上の人の分が占めるとの厚労省の試算を紹介。高齢者にかかる医療費を減らすことが制度導入の目的だと解説しました。
小池氏は「七十五歳以上の人口比率が増え、病気にもかかりやすい年代なのだから、その医療費が増えるのは当然だ。問題は、それがムダなのかということだ」と批判しました。藤吉さんも「年をとったら病気しちゃいけないのかしら」と疑問を表明しました。
受けられる医療について、松浪氏は「どういう亡くなり方をしたいか相談できる」ことを“利点”にあげました。小池氏が「七十五歳以上の人についてだけ『過剰な延命治療をしない』と決めればお金が病院に入る仕組みだ」と指摘すると、ゲストは「ええっ」と驚愕(きょうがく)。司会も「そういうことがあるから、大阪ではこの制度は『はよ死ね保険』と呼ばれている」と述べました。
小池氏は「日本は長生きを喜ぶ社会だったはずだ。長生きすると肩身が狭くなるような制度はやめるべきだ」と主張。ゲストからも「お年寄りに『生きていると迷惑だ』と思わせるなんて貧しいし寂しい。改善しましょうや」(清水さん)との声があがりました。
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