後期高齢者医療制度
「75歳以上を追い出し」
TVタックル 小池議員が指摘
日本共産党の小池晃参院議員は、十七日夜放送のテレビ朝日系番組「たけしのTVタックル」に出演し、医療問題について各党議員らと討論しました。
番組は「新制度スタート直前 医療費高騰に怒り爆発スペシャル」と題して、七十五歳以上の高齢者に新たな負担を強いる後期高齢者医療制度の問題などを紹介しました。小池氏は「日本の医療費は少なく、先進国の中で最低レベル。全体を上げる必要がある。問題は、国庫負担を減らして、その分が国民に押しつけられていることだ」と指摘。さらに「日本は薬剤費の割合が高く、医師や看護師などの仕事に対する評価が低い。そこもあらためるべきだ」と提起しました。
番組では四月から始まるメタボリック症候群に焦点をあてた特定健診に対し、批判が相次ぎました。自民党議員が「これは誰が始めたんですか?」と発言したので、出演者が一斉に「自民党ですよ」と声を上げる場面もありました。
小池氏は、厚労省が示している健診の基準には「科学的な根拠がない」と批判。「一番問題なのは、健診の成績が悪いところには、後期高齢者医療制度への拠出金を増やすという罰則ができることだ」と指摘しました。
後期高齢者医療制度について小池氏は「七十五歳になると、機械的にいままで入っていた保険から全員が脱退させられる。家族いっしょに扶養家族になっていたのが、七十五歳のおじいさんだけ出て行かないといけない」と説明。司会のビートたけし氏が「うば捨て山みたい」と言うと、小池氏は「うば捨て山は、お金はとられませんから、もっと悪い」と応じました。
自民党議員が「申し訳ないところもある」などと述べたのに対し、小池氏は「申し訳ないではすまない」と厳しく批判しました。
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