年金にも入れないネットカフェ難民
TVで小池氏
「対策必要」
格差拡大によって「ネットカフェ難民」が急増している問題で、日本共産党の小池晃政策委員長は四月三十日放映のテレビ朝日系番組「たけしのTVタックル」に出演し、自ら体験したネットカフェの実態を語りました。そのうえで小池氏は、「新しい形のホームレスだ。雇用保険も労災保険も医療にも年金にも入れないのは大問題だ。雇用政策だけでなく、住宅の提供など総合的な対策が求められる」と述べました。
番組では冒頭、三月十五日の参院厚生労働委員会で小池氏が、ネットカフェに寝泊まりする若者の実態を追及した場面を紹介。「ネットカフェ難民」を国会で取り上げたのは小池氏が初めてでした。
「ネットカフェ難民」の多くが働いている日雇い派遣は、一九九九年の規制緩和から急増しています。全国で数十万人にのぼると指摘されています。
経済アナリストの森永卓郎氏は、「構造改革がもたらした一番の負の部分があらわれている」と指摘しました。
これに対し、自民党の舛添要一参院政審会長は「税金で、やる気のない人を救っていいのか」と述べましたが、タレントの大竹まこと氏は「規制緩和が、一番大事な希望を根こそぎ持っていったんじゃないか」と批判しました。
また番組の後半は、政務調査費が話題になり、小池氏は「問題は何に使ったかを国民に説明することだ」として、領収書添付の必要性を強調しました。コラムニストの勝谷誠彦氏は、「共産党は一円から(領収書を提出すべき)と言っているが、民主党はなぜ一円からと言わないのか」と迫りました。
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