自公の暴走は国民無視
テレビ番組で小池・穀田氏
改憲手続き法案(国民投票法案)を批判
日本共産党の小池晃政策委員長と穀田恵二国対委員長は十五日のテレビ番組に相次いで出演、与党が改憲手続き法案を衆院で強行可決したことを厳しく批判しました。
小池氏は、フジテレビ系番組「報道2001」とテレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」に出演しました。
自民党の中川昭一政調会長が「(改憲案の)発議には、三分の二が必要になるから、(手続き法づくりでも、従来は)民主党と自民党、公明党で円満にやってきた」と発言。民主党の浅尾慶一郎政調会長代理は「(与党案と民主党案の)最後の違いのところで議論をしなかったのが一番の問題」などとのべました。
小池氏は、与党と民主党がほとんど変わらない手続き法案を提出し、共同案づくりの話し合いを延々と行ってきたことを批判。「民主党にも、重大な責任がある」とのべました。
小池氏は、衆院の最終局面で与党と民主党の合意づくりができなかったのは、「国民からたいへん強い批判があったからだ」と強調。「これは、国会で三分の二の勢力をつくるという改憲勢力のねらい自体が破たんしたということだ」と指摘しました。
穀田氏はNHK「日曜討論」に出席。自民党の二階俊博国対委員長は「憲法改正のルールという大事なところが戦後六十年間、抜け落ちていた」とのべ、公明党の漆原良夫国対委員長も「ほったらかしは立法不作為だ」など改憲手続き法案の強行を合理化しました。
穀田氏は、「不作為というが、それによって国民が被害を受けたことがあるのか」とのべ、安倍晋三首相の改憲の号令下で推進されたことを告発しました。
穀田氏は、さらに与党と民主党の“非難合戦”について、「中身には違いがない」と、改憲を通しやすくする仕組みは同じだと強調。最低投票率の無規定、改憲派に有利な広告制度、憲法審査会の常設という三つの問題点を挙げ、「まさに九条改憲と地続きだ」と厳しく批判しました。
■関連キーワード(「しんぶん赤旗」掲載)
|